キャピキャピできない女子高生だった私へ。
HARBSでケーキを食べていたら、
両隣りが若者だった。
右に大学を出てすぐくらいの男女の友人カップル、
左に大学生の女性2人組。
男性は静かに話すタイプの人だったけれど、
女性たちは声が高く大きかった。
エネルギーを発散させるようにワーッと喋っていた。
うるさいなあ、と思いつつ、
思いがけず頭に浮かんできたのは昔の自分。
昔、こんな場所にいたな、久しぶりだな、この感覚。
クラスの大半の女子の賑やかさについていけず、
何でみんなあんなにキャピキャピできるんだろう…と思っていた女子高生の自分。
右の女性は、社内の学歴社会ぶりや、社内での出会いのなさ、最近太っちゃって…というような話をしていて、
左の女性は、彼氏とささいなケンカが多いこと、別れるなら大学を卒業する前がいいよね、というような話をしていた。
昔は、こんなような会話が周りに溢れていたなあ。。
ふと、年を取ってよかった、と思った。
もうキャピキャピしなくていい。
キャピキャピしていたら気持ちわるいし、
キャピキャピできなくなった、が正しいのかもしれないけれど。
それでも、キャピキャピしなくていいのは私にとって心地よい。
この場所に辿り着けてよかったと思った。